「Midjourneyで作った画像、クライアントワークに使っていい?」「Canva AIの画像は商用OKなの?」——AI画像生成ツールが普及する中、著作権とライセンスの扱いに戸惑うクリエイター・マーケターが増えています。
この記事では、主要なAI画像生成ツールの商用利用ポリシーを比較し、仕事で安全に使うための判断基準を解説します。
・AI生成画像の著作権が「原則として発生しない」理由
・Midjourney・DALL-E 3・Canva AI・Adobe Fireflyの商用利用ポリシー比較
・クライアントワークでAI画像を使う際の3つの確認事項
・AI画像が既存著作物に酷似した場合のリスク
・安全に使うためのワークフロー
1.AI生成画像の著作権——原則は「誰のものでもない」
日本の著作権法では、著作物は人間の創作的表現を保護するものです。AIが自律的に生成した画像には原則として著作権が発生しません(文化庁「AIと著作権に関する考え方」2024年)。
ただし、これは「誰でも自由に使える」を意味しません。各AIサービスの利用規約が適用され、規約の範囲内でのみ使用できます。
2.主要AIツールの商用利用ポリシー比較(2026年時点)
Midjourney
有料プラン(Basic以上)では商用利用が許可されています。無料プランは商用利用不可。また、生成画像はMidjourneyのコミュニティギャラリーに公開されるため、ビジネス機密性の高い案件には注意が必要です。Pro/Megaプランでは「ステルスモード」で非公開にできます。
DALL-E 3(ChatGPT・API経由)
OpenAIの利用規約では、ユーザーが生成したコンテンツの権利はユーザーに帰属し、商用利用も許可されています。ただし安全ポリシーに違反する画像生成はできません。
Canva AI(Magic Media)
Canvaの利用規約では、生成コンテンツはCanvaのコンテンツライセンスに従い商用利用が可能です。ただし生成に使用したプロンプトや素材が第三者の著作物に依拠している場合は別途注意が必要です。
Adobe Firefly
商用利用向けに設計されており、学習データに著作権侵害リスクのあるデータを使用しないとAdobe社が明言しています。商業利用での安全性を重視する場合の選択肢として注目されています。
AI活用で増える著作権リスクを、組織として管理する仕組みが必要です。EJIS LENSは、自治体・企業の著作権管理業務をAIで自動化するクラウドSaaSです。
3.クライアントワークで使う際の3つの確認事項
・① 使用するAIツールの有料プランが商用利用を許可しているか確認
・② 既存の著作物(写真・イラスト・キャラクター等)に酷似していないか目視確認
・③ クライアントへのAI使用開示の要否を事前に確認・合意する
4.AI画像が既存著作物に酷似した場合のリスク
AIが既存の著作物に酷似した画像を生成し、それを使用した場合、既存著作物の著作権侵害になる可能性があります。特定のアーティストや作品を連想させるプロンプトを使った場合は注意が必要です。
商用利用前に、生成画像を逆画像検索などでチェックすることを推奨します。
よくある質問(FAQ)
・A. できません。Midjourneyの無料プランは非商用利用のみ許可されています。商用利用には有料プラン(Basic以上)へのアップグレードが必要です。最新の利用規約を必ず確認してください。
・A. プロンプト(テキスト)自体には、創意工夫が認められる場合に著作権が生じる可能性があります。ただし短い指示文には著作権が認められにくい傾向があります。
・A. 法的な開示義務は現時点では明確に定められていませんが、契約上の義務や業界倫理の観点から開示が求められる場合があります。特にフォトリアルなAI画像は事前にクライアントと合意しておくことを推奨します。




